Natural-Dは部分入れ歯ですが総義歯の方も多く来ます。
総入れ歯・・・難しいですね🤔。
歯茎がしっかりしている場合はまだ良いのですが、
東京医科歯科大学の鈴木教授が言っておられましたように
寿命が延びた結果、歯茎が無くなっている難症例の
患者さんがとても増えたと思います。
見慣れないと分かりにくいかも知れませんが下顎の模型です。
歯茎が痩せてしまって左右の高さが違います。
模型にするとまだ歯茎があるように見えますが、実際の口の中は
見ての通りほとんど何処に歯茎あるのかわからない状態😓。
これだと、どの先生も尻込みしますよね。
外れるし、痛いし、型取りするのさえ困難です。
私のところではこういうケースが多いですね。
また、こういう場合はほとんど噛めていないまま年数を経ていることが
多く、この方も5年はまともに噛めてない状態でした。
となると何処で噛めば良いのか分からなくなっていますから
正しい噛み位置を探さないといけません。
変な噛み癖もついていますし、猫背になっている場合がほとんどです。
通常は治療義歯を作って2ヶ月リハビリを行なった後で
最終義歯を作ります。
出来るだけ小さく作るのは、総義歯でも同じです。
上から見ると、歯の幅くらいしかありません。
前から見ると歯茎のない右が長いですね。
保険と言わず、普通の総義歯と比較しましょうか。
大きさの違いは分かりますね?
誤解のない様に付け加えますが、大きい義歯が悪い訳ではありません。
実際、北大でもこう作れと習いました。
出来るだけ大きく作ることで、安定するし吸着が得られる。
食べ物が入らないし、食い込まないから痛くないとね・・・・
でもね、大きいと・・・・・・_辛いんですよ😭。
それに痛いのも普通に起こります。
先ず、入れていることすら苦痛では噛める以前の問題です。
なので、私は出来るだけ小さく作ります。
安定するかどうかは、入れ歯の大きさではなく
咬合のバランスと歯の位置によるもの
が大きいと思います。痛みもそうですね。歯茎に当たる所を
片端から削ってしまっては、正確に印象を採った意味がない。
細かい咬合調整と、正しい歯の排列が必要です。
残念ながら、保険診療ではそこまで付き合ってくれる技工士
もいませんし、リハビリ義歯も認められていません。
最後にもっと歯茎のないケースです。
奥の歯茎がもはや山ではなく、凹んでいます。
これだけ歯茎が痩せているとインプラントも不可能です。
義歯作るのも大変ですよ。何とかしますけど(笑)
毎日格闘中です😄
カテゴリー:ブログ 投稿日:2021年9月17日